
築地市場が話題になっていますね
築地市場が移転するわけですが、
2016年の11月に築地市場が現在の場所から、
豊洲に移転するはずでした。
が、小池東京都知事が「STOP!」
を指示しましたね。
そして、現場である築地市場から様々な声がでてきました。
いったいなぜ、築地市場への移転が中止になったのでしょう。
そして、そもそもなぜ築地市場への移転を決断し、
なぜ、豊洲なのでしょうか?
なぜ築地市場は移転する?移転する3つの理由
1つ目 施設の老朽化
そもそもなぜ、築地市場を移転する必要があるのでしょうか。
現状の築地市場でなにか不都合でもあるのでしょうか。
現在の築地市場が稼働したのは、
昭和10年。
なんと、戦前なのですね。
昭和10年から現在までなんと75年以上も稼働しているんですね。
そこで問題になったのが、
施設の老朽化
なんですね。
施設が老朽化することによって、
建物の一部が落下している状況もあるようです。
2つ目:せまくなってきた
築地市場の現状として、
非常に狭いんですね。
現状として、
荷物置き場が溢れかえっており、荷物を一時的に屋外においている場合もあるようです。
これでは、非常に危険なんですね。
3つ目:作業の非効率化
築地市場が老朽化していること、
そして、荷物置き場が不足しているという理由から、
駐車場や荷さばきを行う場所が不足しています。
トラックの入場待ちや渋滞などが発生。
またいたるところで荷の積み下ろしなどが行われているので、
作業が非効率となっているんですね。
このような理由から築地市場を移転しようという決断をしたんですね。
このような状態が更に悪化すると、
東京都民の食生活を支えている築地市場が、
その役割をはたすことができなくなり、
都民に対して食の確保ができなくなるという深刻な事態にも発展するのですね。
なぜ、現在地で再整備できないの?
では、以上3つの問題点を解消するためには、
築地市場で再整備できないのでしょうか?
移転をしなければならない理由があるのでしょうか。
その理由は
「まとまった用地が確保できないから」
です。
築地市場を営業しながら工事を行う必要がありますが、
仮説建物や作業スペース等などが確保できないのです。
ただでさえ、積み下ろしのスペースすらないのですから、
再整備のための用地確保というのが非常にむずかしく、
移転の選択肢を選んだということですね。
築地市場の全体の面積は、23ha。
再整備に必要な面積は4.5haです。
築地市場は、23haのうち、95%というほぼ全てが施設や道路に使用されているため、
本当に余裕が無いのですね。
なぜ、築地市場移転先は豊洲?
さて、築地市場の移転先としてどこがあるのでしょうか。
移転先として求めるのは、
- 敷地の広さ
- 交通条件
- 立地
という3つの条件があります。
1つめ:敷地の広さ
市場流通に対応できる面積を確保する必要があります。
現在の築地市場はたった23haです。
イタリアのミラノの市場では68ha。
スペインのメルカマドリッドの市場では、176ha。
フランスのランジス市場では、232ha。
これだけ市場規模が違うのです。
豊洲では、現在の築地市場の2倍である、40haを取ることが可能です。
2つめ:交通条件
大消費地である都心に近いこと。
そして、交通手段としてすぐにアクセスができること。
そういった条件をみたすこと。
3つめ:立地条件
築地の商圏にちかいこと
この3つの条件をみたすのは、
豊洲しかないのですね。
なぜ、築地市場移転はストップしたのか?
さて、これで豊洲へ移転しましょうとなったんですが、
築地市場から豊洲への移転はストップしてしまいました。
その理由は、
豊洲の土壌汚染
なんですね。
この件で小池都知事はストップをかけました。
豊洲は、工場跡地に整備され、ベンゼンなどの有害物質が検出されたんですね。
そのため、東京都としては850億円をかけて、
土壌汚染を実施しました。
そして盛土をして、安全処置をしたんですね。
しかしながら、配管類を通すために一部盛土を実施していない部分が会ったようなのですね。
これでは、ダメだということでストップをかけたんですね。
業者の反応は?
これまで豊洲移転のために必死に調整をしてきた業者にとっては、
全体のスケジュールが狂い、業者によっては死活問題になった場合もあると思います。
- 豊洲市場開場に向けた作業をしている。機器のリース代はどうなるのか
- 延期により豊洲市場が汚染されているという風評被害がある。
- 移転の時期を早期に示してほしい
という声が多いですね。